看護の基礎技術

【ナースグッズについて】ナースウォッチが活躍するのはいつ?持っていないと焦る理由!

看護学生になると「授業で必要だから」と看護に使用するグッズを購入する機会ができてきますよね。
看護師として働きだすと、勤め先の科や病棟で必要なものがもっとマニアックになってきたりもします。

とくにナースウォッチは絶対的に必要なグッズで、患者さんの元に行ったときにナースウォッチがなかったらちょっと焦ります💦

では、なぜ焦るのでしょうか?

脈拍測定だったらパルスオキシメーターで回数もでますよね。
時間も時計が部屋についていたり、患者さんの時計をチラッと見たり、言って見せてもらうこともできます。
点滴の滴下調整も最近では滴下タイマーや点滴カウンターといったグッズがあり、それらを持っていいると特に滴下に時計を使用することもありません。

でも、ナースウォッチをその場で持ち合わせていないと焦ってしまうんです。

ナースウォッチがないと焦る理由

ナースウォッチがなくて焦る理由は、

「いざというときの対応ができないから」

だと、ぼくは考えています。

「状態が必ず安定している時」はない!

普通に平穏で、患者さんも大きな状態悪化もみられない、必ず安定しているのがわかっている状態であれば、パルスオキシメーターの活用や点滴カウンターの活用、部屋の時計を見るなどで十分に動けると思います。

これは患者さんの「状態が必ず安定していると確定している時」のみです。

では、看護師をしていて患者さんの「状態が必ず安定していると確定している時」ということはありえるのでしょうか。

やっぱりそういう場面ってないと思います。

とくに入院している人、病院に来ている人などは、何かしら体調に不安を抱えている状態です。
そう考えると「状態が必ず安定していると確定している時」ってないんですよね。

急変時に時計が必要な理由

では、もし患者さんの容態が急変したときにナースウォッチがないと「いざというときの対応がなぜできない」のでしょうか。

答えは皆さんも想像できますよね!
下記のようなときに、患者さんの時計を探している、病室の時計で観察する、などしている場合ではありません。

今の時間をすぐに知る必要がある。

まず、今の時間をすぐに知る必要があります。
「何時何分に発見したのか、何分前までの状態はどうだったのか」を考えることができます。

患者さんの状態をすぐに把握する必要がある。

患者さんの状態の観察時にも必要ですよね。
たとえ大きな急変じゃなくても、無呼吸が発見された場合とかは「どれぐらいの時間呼吸ができていないのか、呼吸回数はどうなのか」をすぐに観察することができます。

患者さんの橈骨動脈に触れて、脈の拍動、リズム、結滞の有無などをすぐに確認しないといけません。
パルスオキシメーターや電子血圧計で脈拍回数のみを見ている場合ではないですよね。

ほかにも患者さんの状態変化を発見して、点滴がすごく早く落ちている、遅く落ちているのを発見した場合。
点滴カウンターで滴下が適切なのか確認するよりもナースウォッチで確認するほうが素早く対応できますね。

点滴の計算がすぐにできるように、電卓もポケットやポーチにいれておきましょう。
計算に苦手意識のある人でも電卓を使用すればすぐに計算できます。
「1分何滴」で計算しても、1分も滴下合わせている時間ないですよね。
とりあえず「10秒何滴」で出してみる方がいいと思います。

(成人用のルート)
点滴パックの量÷時間÷3÷6=10秒の滴下数

(小児用のルート)
点滴パックの量÷時間÷6=10秒の滴下数

記録・報告にも必要になる。

急変時の対応時に記録をするのにも手元に時計が必要です。
どの時間に医師が来て、家族に連絡して、どんな処置をして・・・。
しっかりと記録を残したり、報告するのに必要になってきます。

ほかにも考え出すとキリがありませんね。

急変を想定してナースウォッチも準備しておこう!

ほとんどの看護師さんは、急変も想定しながら患者さんの看護にあたられていますので、今更って感じもしますが。
急変時にはやっぱり手元に時計は必要になってきます。
誰かの時計で確認したり、計測したりするのではなく、自分がしっかりと時間を調整した普段から使用している時計で確認や計測をすることが、患者さんにとっても一番かなって思います。

そのためにも、自分専用のナースウォッチを身につけておき、時間をしっかりと調整して準備しておくことは大切ですね。

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