看護学校に入ると、初めて看護の授業に触れるのが、看護学概論ではないでしょうか。
そして、最初に看護理論家について学ぶのがナイチンゲールについてではないでしょうか。
ナイチンゲールの残した著書はたくさんありますが、日本で最も有名なのが
看護覚え書
ですよね!
色々な出版社からも看護覚え書は、日本語に翻訳されて出版されています。
しかし・・・この本って読みにくくなかったですか?
ナイチンゲールが生きた時代に書かれ、それを何十年前に翻訳されているので、少し文章が難しく、理解するのに時間がかかりますよね。
そこで、今回紹介する書籍ですが、
ワークブックで学ぶナイチンゲール『看護覚え書』
医療関係の出版社であるメジカルフレンド社から2016年2月に出版されています。
ナイチンゲールの課題がでているそこの学生さん!
ぜひ、この本のよさを知ってもらえたらと思います。
どんな内容?
ワークブックというだけあって、この本でワークができるようにシートがいくつか用意されています。
ワークシートに沿って学習することで、自分の看護についての考え方がより深まるようになっています
看護って、何だろう?ワークをしながら自分なりに答えを探してみませんか?ナイチンゲールの示した「看護の法則」がやさしく理解できます。
内容説明より
まずは、今の自分が考える「看護に対する思いや考え方」について書き出してから、本章に入っていく形ですね。
まだ看護学校に入って間もない現在の自分の考えたことをしっかりと書き出すことによって、看護観に基礎に気づくことができます。
ナイチンゲールについて
パートが3つに別けられており、パート1では、ナイチンゲールの背景を理解するところから始まっていきます。
ナイチンゲールの生まれた時代背景であったり、なぜナイチンゲールが看護に身を置くようになったのか、ナイチンゲールが残した功績について等を、わかりやすく説明してくれています。
ここを学習することで、ナイチンゲールがなぜ、「現代看護の創始者」と呼ばれるようになったのかを理解することができますね。
ナイチンゲールの生きてきた道を知ることで、看護覚え書の理解もググっと深まってきますね!
看護覚え書きについて
パート2では、ついに看護覚え書きの内容に突入していきます。
序章からしっかりと始まり、13章それぞれでワークを展開してくれています。
章を振り返りながらのワークになっていますので、その章でナイチンゲールの言いたかったことは、どんなことなのかをしっかりと確認するすることができますね。
そして、なんと言ってもこの本のいいところは、各章を2,3ページにまとめてくれているところです。
看護覚え書を読むと、意味の分からない言葉、理解しにくい文脈、昔の生活からのたとえ話等がたくさんでてきませんか。
それだけで、ちょっと「うー( ノД`)シクシク…」ってならないですかね…。
これらを現代を生きる皆さん向けにしっかりと解りやすく説明してくれています。まとめてくれています。
ちゃんと理解しやすいような形にしてくれているのは、とても学習しやすいし、考え方を深めるのにもいいですよね。
看護について考える
最後のパート3では、ワークをすぐに進めていくのではなくて、自分の看護歴に応じてワークを進めていく形になっています。
看護学校に入ってすぐ、実習にいってから、看護師になってからなど、色々な場面で自分の看護の考え方を深めていけるようになっています。
つまり、この本1つで、ナイチンゲールを通した看護実践の振り返りをすることができるんですね。とてもお得です!
まとめ
今回は、誰もが学ぶナイチンゲールの看護覚え書をより深く理解できる
ワークブックで学ぶナイチンゲール『看護覚え書』
について紹介していきました。
看護学生1年生の方も、看護師1年生の方も、もちろんそれ以外の方も、ぜひ本書を手に取ってみてください。
ナイチンゲール看護の理解の広がりとともに、自己の看護の考え方を知り、より深めることができるようになります。
自分の看護の考え方や見方(看護観)を知ることは、看護を実践するときの基盤になります!ぜひ、深めてほしいと思います!