管理人のコーケットゥです。
看護学校の先生をしてみたいって看護師さん。
このような悩みはありませんか?
- 看護学校の先生になりたいけどどうやったらなれるの?
- なるための要件は何があるの?
- 勤務先の学校はツテとかがいるのじゃないの?
- そもそも選ばれた人しかなれない?
看護を何も知らない学生さんたちに教える先生になるって何かとハードルが高く感じますよね。
実は、看護学校の先生になるための方法はいくつかあります。
そして、なんのツテもなくてもいいですし、要件もそんなに難しくないです。
ぼくの場合は、看護師転職サイトから何のツテもない学校で教員としてスタートを切りました。
そこで、今回は転職サイトを活用する方法について解説していきます。
ぼくのプロフィールです。
外科病棟の看護師を6年経験後、看護転職サイトを利用して専門学校の教員になりました。
すぐに専任教員養成講習会を受講し、看護学校の先生として10年近く活動。
大学院で修士課程修了後に大学の看護学科で助教として2年間勤務。
今はフリーの看護師として陽性者宿泊療養所の支援やブログ、ショップ運営などをしています。
→ プロフィール
看護学校の先生になるには、いくつかの条件があります。
いずれも満たしたもの
- 看護師として5年以上の臨床経験
- 専任教員養成講習会の受講
または、
- 看護専門職者として3年以上の経験と大学において教育の科目を履修して卒業したもの
一部例外もありますが、基本的な条件を簡単に示すとこのようになります。
(くわしくは保健師助産師看護師学校養成所指定規則を参照)
「やっぱり、大学で勉強しないといけないじゃん」
「そもそも専任教員講習会ってどうやって受講するの?」
と、お思いの方、ご安心ください。
これらを受講していなくても、「専任教員」としてではなくて「実習指導教員」という形で、看護学校教員として活動することができます。
現在も専門学校で活躍されている先生方の中でも、そこからスタートしたという方は少なくありません。
本記事では、看護転職サイトを活用して、「実習指導教員」となって専門学校で勤務する方法について、ぼくの経験もふまえて解説をしていきます。
本記事を参考に皆さんも専門学校で看護学校の教員としてスタートしてみましょう!
実習指導教員とは
実習指導教員は、その名の通り臨地実習での学生の引率と指導を主とした教員です。
専任教員ももちろん臨地実習で学生の引率と指導を行います。
では、何が違うかと言ったら、「授業ができるかどうか」というところになります。
保助看法において、専任教育養成講習会を受講し修了することで、専任教員となり教壇に立ち授業を実施することができます。
実習指導教員のままでは、授業を担当することはできないので、実習指導がメインになります。
保助看法では、その学校に専任教員が8人以上(各領域に1人以上)いないといけないと定められています。
そのため、実習指導教員だけでは専門学校を運営することはできません。
ですので、専門学校では専任教員の方には長く居てもらう必要がありますし、実習指導教員には早く専任教員になってもらいたいのです。
実習指導教員から専任教員へ
実習指導教員から専任教員になるには、専任教員養成講習会の受講、または大学で4単位以上の教育に関する科目を履修して卒業する必要があります。
大学で教育に関する科目を4単位以上取得し卒業するには、通信大学などを利用するといいです。
ただ、専門学校を卒業した方でしたら卒業するのに編入学でも早くて2年は必要となりますし、卒業のための単位習得のために他の科目も履修しないといけません。
(それはそれで勉強にはなります)
やはり、近道としては専任教員講習会を受講することでしょう。
専任教員講習会は、各都道府県の看護協会が実施していることがほとんどです。
だいたい2年に1回ぐらいのペースで、5月ぐらいから12月ぐらいまで実施されています。
ここに参加するには、所属する施設の推薦が必ず必要です。
そうなんです。
受講したいからといって、パッと応募して試験して合格して…という訳にはいかないのです。
ここがけっこう大事なところで、推薦をしてもらって受講するためにまずは「実習指導教員」として専門学校で勤務することが必要になります。
もちろん病院からの推薦でも構いません。
ただ、看護学校を持っていない病院から、休職させてまで講習会に参加させるところは、ほとんどないと思います。
実際にぼくもそうでした。
病院に勤めているときに、「専任教員講習会を受講したい」と看護部長にお願いしましたが、学校をもっていない病院でしたので、推薦はしてもらえませんでした。
これらのことから、看護学校の先生としての一歩目はまず「実習指導教員」として、専門学校で勤務することが非常に重要になります。
実習指導教員として専門学校へ
専門学校に勤務する方法はいくつかあります。
- 専門学校の求人を探す
- 専門学校に直接募集をしていないか聞く
- 卒業した学校から声をかけてもらう
- 病棟の実習に来ている先生に声をかけてみる
- 学校併設の病院に勤務して異動願いを出す
学校併設の病院に勤務している方は、教員になりたいことを上司に伝えることで異動の可能性もでてきますね。
ただ、それも待ち状態になってしまいます。
希望していても中々声をかけてもらえず、ほかの人にばっかり声がかかるなんてこともけっこう聞きます。
そこで、おすすめしたいのが、「専門学校の求人を探す」です。
ぼくも色々な専門学校さんに自分から電話をかけてみたり、履歴書を送ってみたりしましたが、全然採用されませんでした。
そこで、看護求人サイトを利用しました。
看護求人サイトを利用した方はわかるとは思いますが、こちらの希望する職種ですごく探してくれます。
そのおかげで、ぼくは2つの専門学校で面接を受けることができました。
専門学校の面接は初めてだったので、どうしたらいいのかわかりませんでしたが、担当の方が学校まで一緒についてきてくださったのでとても心強かったです。
ぼくは、どうしても専任教員講習会に受講したかったので、その条件についても専門学校の方に伝えてくれていました。
そのため、面接でも話がスムーズに進みました。
1つ目のところでは、「推薦するには何年か実習指導教員として働いてからでないと難しい」との面接の内容でしたので、お断りをさせていただきました。
これについても、サイトの担当さんに伝えただけだったので、気兼ねなく断ることができました。
(後日、講習会でその学校で面接してくた先生にお会いしてちょっとだけ気まずかったです…)
2つ目のところでは、すごくいいタイミングだったみたい(受講予定だった人が辞めてしまって困っていたらしい)で、快く講習会の推薦もしてくれるという話になりました。
そして、ぼくは無事に翌年度(就活をしたのが2月~3月だったので本当にギリギリ)から専門学校で勤務することができました。
まとめ
看護学校の先生になりたいという看護師さんは少なくないとは思います。
ただ、「なり方がわからない」「一歩踏み出せない」などで躊躇してしまっている方もおられるのではないでしょうか。
そのような方は、看護転職サイトの活用をぜひしてみてください。
基本的には無料で利用できますし、登録してみて担当さんに探してもらうのは効率もとてもいいです。
看護教員の募集を掲載しているサイトをみつけましたので、こちらからぜひ良い求人情報を探してみてください。
皆さんの看護に対する熱い思いや患者さんへの思い、看護を学びにきた学生さんたちにぜひとも伝えてほしいと思います。
未来の看護を担う人材を育てる仕事をしてみませんか。