看護師になると病棟スタッフとしてだけじゃなくて色々な場所で働いたり資格をとったりと、キャリアアップしながら活動できるようになります。
キャリアアップと言えば、「認定看護師」、「専門看護師」、「看護管理者」などなどが思い浮かぶところではないでしょうか。
ぼくは看護大学や看護専門学校で看護教員として勤務をしていました。
これもひとつのキャリアアップかなって思っています。
今回は、キャリアップ紹介ということで、『看護教員になるには』というテーマで紹介していきます。
看護師になるには
看護大学で教員になるには、まず看護師の資格を取る必要があります。
詳しくはこちらで紹介しています
https://tumulabo.link/kangosinaruniha/
看護師の資格を取った後
無事に学校を卒業し、国家試験に合格したら病院に看護師として就職をします。
看護師は病院だけじゃなくて施設や訪問看護ステーションなど色々な場での就職ができますが、看護教員を目指すのならば、ひとまず病院で経験を積みましょう。
病院だったら病棟でも外来でも手術室でも透析室でもどこでもいいです。
どこで経験を積むかよりも、自分の中でどこを得意とするのかという経験を積んでいきましょう。
また、実際の看護を実践しながら看護について自分の芯となるものを構築していってください。
そこがある人とない人では、看護を教える立場になった時にきっと大きな違いが出てきます。。
病院や病棟の悪しき風潮とかにも敏感に感じ取る力も必要です。
ルーチンで決まっているからやらないといけないという業務。
それに流されてしまうことが危険です。
本当にこの業務は看護援助なのか、患者さんのための援助なのかと問い続けましょう。
身体拘束についてもそうです。
先輩たちがやっているから、病棟で決まっているからで動かないように、芯を持ち続けましょう。
そこがあれば、人に教えるのが苦手とか勉強が苦手だからとか思っていても大丈夫です。
学生さんと一緒に学んでいったらいいと思います。
そして学生さんには、看護の芯となる部分を伝えていってもらえるようにしてほしいと思います。
勉強が得意とか人に教えるのが好きとかという方よりも、看護に対して芯があって情熱がある方の方が看護教員として素敵な先生になれると思います!
看護の臨床経験は5年は欲しいところですね。
大学院を卒業して教育の単位を取った人は、教員をするには3年でもいいと言われています。
なんとなくですが、臨床が3年ってちょっと教員で勤めるには短いかなって気がします。
3年ということはリーダーをし始めた時期で、やっと病棟の看護がわかってきたかもって時期ではないでしょうか。
実際の経験も踏まえた教育をしていくには、やはりそれなりの熟練度が必要かなっとは思います。
教員になると、病棟の指導者さんとも対等に話をできるようにならないといけないですし、学生の受け持つ患者さんの状態をみて何を学習させるべきなのかも判断が必要になってきます。
そう考えると、最低でも5年はあったほうがいいのかなって思います
(ぼくの勝手の意見なので。たぶん、3年でも立派に看護教員をしている人はいると思います。ただ、それ相応の努力はされています。)
それと、臨床指導者も経験しておくといいですね。
臨床の立場から学生さんを見る経験もしていたら、教員の立場になったときにきっと役に立ちますよ。
指導者さんの求めていること、どこを手伝ったらいいのかとか。
いい関係をつくることも教員の役割のひとつですからね。
ちなみにぼくは臨床経験6年で看護教員になりました。看護教員になった人の臨床経験的にはちょっと短いほうなんかな。一応、臨床指導者も経験してます。
教員を数年した後、一度教員をやめて1年間ほど看護師として病棟で勤めました。
バイトもしました。
教員をするにあたってはやっぱり「今の臨床」を常に知っておくことは大切だなと思います。
看護教員を辞めて臨床に戻った時に、びっくりすることがたくさんありました。
注射ひとつとっても、機器ひとつとっても最新式にはびっくりです。
あと電子カルテも初めてで、覚えるのが超苦労しました。
指示受けや書類整理、点滴認証とか本当に意味が分からなかったです。
半年ぐらい経過してやっとできるようになってきました。
臨床と教育の行き来ができると、看護教育的にもいいのかもしれないですね。
看護教員になるには
専門学校の看護教員になるには、厚労省の”看護師学校養成所における看護教員に関する規定”などで確認してみましょう。
条件を満たしたうえで、看護学校のホームページや看護師転職サイトなどで職員を募集している学校に応募し、合格したら専門学校で働くことができます。
ただ、”専任教員として必要な研修”という条件がありまして、都道府県が開催する専任教員養成講習会を受講する、大学で看護教員養成コースを卒業する等がこれに当たります。
しかしながら、実のところ、専門学校で働こうと思ったらこの研修を受けるなくても勤めることができるんです。
専任教員としてではなくて、実習指導教員という立場で教員として働くことができます。
実習指導教員なので、授業はできないという形にはなっています。
しかし、ほとんどの学校では、研修を受講していなくても授業をしている方がおられます。それは、教員が足りなくて人が回らないから。看護学校の教員は常に人材不足です。
ということなので、臨床経験が5年以上あれば看護学校の先生になることはできます。
っていうか、看護学校の教員を経験してから、専任教員養成講習会を受講するという流れがほとんど。
専任教員養成講習会を受講するには所属の推薦が必要になりますので、それがだいたい主流です。
もし臨床経験が5年以上あって、看護教員になりたいなって思っている方がおられたら、教員の資格はなくても大丈夫なので募集している学校にぜひ応募してください。
雇ってもらえますよ。
ぼくの場合も専任教員養成講習会に参加する前に、専門学校で雇ってもらえることになりました。
ただ、ぼくはめっちゃラッキーな感じで、就職してすぐに講習会に参加させてもらえることになり、受講してから教員の道に入ることができました。また別の機会でこのお話はしたいと思います。
看護大学教員になるには
専門学校ではなくて、大学の教員になるには大学院を出ていることが必要になります。
助手の場合は、大学卒でも教員になることはできます。
大学も募集をしている学校を探して、履歴書を出して面接をして合格したら教員になれます。
ただ、大学は研究業績を重視されます。
大学院を出て、病院や施設などで研究論文をいくつか執筆していれば、合格には近づけるでしょう。
研究発表だけではちょっと難しいと思います。
助手で入って大学で研究業績を上げて、大学院で修士課程を修了するなどの方法もありますね。
ぼくは大学院を卒業して臨床で働いているときに、大学院のときの主査の先生に声をかけてもらい、大学で勤めることになりました。
そうなんです。
大学は縁とか繋がりで就職が決まることがほとんどなんですね。
ツテが本当に大事で、教授から声をかけてもらえるかどうかがけっこうポイントになったりします。
まとめ
看護教員になるにはどうしたらいいのかを綴ってきました。
もしかしたら、もっと他の方法があるかもしれません。そのときは追記をしていきますね。
またどこがで、ぼくの教員までの道のりも記事にできたらいいなっと思います。
看護学校の教員になりたいと思っている方の参考になったらうれしく思います。
看護教員にキャリアアップとしてぜひチャレンジをしてみてください。
今よりももっと視野が広がりますし、たくさん学びができると思いますよー。
もし教員に興味があるかた、なったばっかりの方がおられましたら、下記の本をぜひおすすめします。
学内活動や実習でのこと、授業のことなどとっても役に立ちます!