看護学校に入学すると、中学や高校とは違って、すごく専門的な学習が始まります。
体の臓器についてや、疾患、症状、治療、制度など聞いたこともないような言葉がたくさん出てきます。
それらを暗記するだけじゃなくて、看護に活用したり、一つ一つをつなげたりして理解していく学習が必要になってきます。
それらが看護学校に入って、皆さんが戸惑ってしまうところだと思います。
そして
「勉強の仕方がわからないです…」
困りますよね。
今回紹介する「東大思考」という本は、それらの困りごとをしっかりと解決してくれる良書です。
現役東大生の方が執筆していますので、信頼性もバツグンです。
看護学生の皆さんの困ったをきっと解決してくれると思います。
どんな本?
「頭の使い方」を変えるだけで
- 暗記せずに記憶できる
- 「ひらめき」があふれ出す
- どんな難問も鮮やかに解決
という言葉が本の帯に書かれています。
このような能力を皆さんは欲しくないですか?
この本では、「頭のよさは才能ではなくて、だれでも身につけられる」というところから章がスタートします。
そして、東大生も後天的にその「頭のよさ」を手に入れていると言っています。
その能力を5つに分けてチャプターごとに、能力の考え方と鍛え方を具体的な例を用いて解説してくれています。
書いている人
著者は、西岡壱誠さんという方で、東大の現役生のときにこの本を執筆しています。
この方は、偏差値が35だったらしいです。
東大を受験し現役、1浪と不合格になったことで、思考法を開発し、偏差値を70!まで上げて東大に合格したというすごい方です。
それらのノウハウを生かして、東大在学中に会社を設立して、全国の学生さんたちに学習方法を伝えています。
この本には、そのノウハウが惜しみなく書かれていますので、すごく参考になります。
この本を見つけたとき、これだ!!ってなりました。
どんな内容?
それぞれのチャプターでたくさんの事例を出して教えてくれていますし、練習問題みたいなのも付けてくれているので、とっても理解しやすい内容となっています。
その中でも、ぼくが気になったところが、目的思考についてのチャプターです。
手段ではなくて、目的が大切なのです。
東大生がのもっとも優れている資質は「目的意識」だと考えています。
東大思考 p112
皆さんも「目的意識」ってしっかりと持てていますか?
多くの人は、「目的はなんとなく」っていう感じで、「手段」をどうするのかを考えています。
「とりあえず、QBの必修問題集を3周やったぞ!」
みたいになっている4年生をよく見かけます。
これって「手段」に走ってしまってて「目的」にはおざなりになってしまっています。これでは、いくら数をこなしていても、こなしているだけで問題と答えの番号を覚えてしまうだけ。
人がやることには、必ず「目的」がある
東大思考 p115
そうなんです。人が何かを実行する、行動するとなったときは必ずその「目的」が存在します。
なぜ歩き出したのか → お腹を満たすために食堂に向かった。
このように、人がやることには何か目的を達成するための意味が含まれているのです。
ここを意識すること、つまり「目的意識」を常に考えることが東大思考なのです。
自分の行動の「目的」を常に考えてみましょう。
自分の行動の「意味」を常に考えてみましょう。
これは何のために行っているのかを俯瞰して、見つめることでその「目的」「意味」を考えることができます。
「目的」を意識することで、手段も変わってきますよね。目的を達成するための手段を考えて、実行することに繋がります。
本当に意味のある行動につながりますね。
おわりに
このように、看護につながる学習方法や考え方(思考)について、東大生視点で教えてくれます。
まだまだたくさんの思考法や学習方法があり、本当に参考になります。
「勉強の仕方がわかりません…」
っていう方には、うってつけの本だと思います。
巻末付録には、各チャプターで述べられていた「東大思考Point」について、一気にまとめて記載してくれているので、本を読むのが苦手ですっていう方も安心の内容になっています。
東大生の学習方法を身につけたい方は、ぜひこの本を手に取ってみてください。
きっと皆さんを困ったを解決してくれます!
最後までお読みいただきありがとうございました。